大阪野音ライブ(ネタばれあり)2006/07/23 00:32:24

大阪野音のポスター
全然ワクワクしない気持ちのまま、大阪野音ライヴに行って来た。
天気はどうにか晴れてくれてよかった。
初めて行く会場だったし、到着は以外に遅くなってしまい、開演10分前ぐらいに入場。
野音といっても日比谷よりかなりこじんまり。
まぁ見やすいと言えば見やすいけど。

会場入りしてすぐに私たちの目の前にナント、ブッチャーがっ!
えっ!やっさんと毅もいたっ!
場内は騒然となり、みんなビックリ。
目の前の3人に何を言っていいかわからず、思わず私はやっさんに向かって
「やっさん、がんばってください!」
と声を掛けてしまった。
その声に笑顔で答えてくれたやっさん。
がんばれって何をだよ・・・って自分でもよくわからないけど
何か言わずにはいられなかったのだ。
3人は一般チケットで入ってきたようで、芝生席の一番後ろでライヴを観たようだ。
3人に気付いた他の人たちもみんな気になって後ろばかり見ている。

「康平コール」がはじまる。
なんだかちょっとせつないコールに聞こえるのは気のせいではないはず。

SEが聞きなれないジャズっぽい曲になり、サポートメンバー登場。
一瞬「えっと・・・今日は誰のライヴに来たんだっけ?」
という感覚になる・・・。
そして大友康平登場。
1曲目は♪でっかい太陽 Jump! Jump! Jump!
楽しい野外の夏のテーマソングなのに、
違うメンバーでのこの曲なんて有り得ない~~~っ!
という思いが溢れてきて、
私の瞳からはどんどん涙が溢れてくる。
とてもとても、ジャンプ!できる状況ではない。

だけど・・・さすがに20数年かけて100本以上のライブに行っているから
自分でも悲しいかなドッグの曲が流れてくると自然に身体がビートに合わせて揺れ始めてしまう。。
驚いたのは観客はもっと醒めているかと思ったけど、一見すると普通に楽しんでいる人もいる。
いつものように声援を送り、拍手を送っている人。
腕組みをしてじっと見つめている人。
時折涙ぐんでいる人。

「We are HOUND DOG!!!会いたかったぜ、熱い大阪~~~!」
の雄叫びがムナシイ・・・。
「We are ちゃうやん!」とひとり突っ込みを入れていた私。

サポートメンバーの方々はさすがプロ!
ソツなくこなしている感じだった。
ドラムの小田原さんはレベッカの元メンバー。
レベッカも何度もライブに行ったし、自分でコピバンもやっていたので
どうしてもレベッカのドラムに聞こえてしまう。
サポメンの演奏は、楽譜どおりにオリジナルメンバーの演奏を一生懸命再現しているんだろうけど、
なんかね、すげーうまいコピーバンドを見ているみたいだった。
当たり前だけど、ドッグのステージじゃないのよ。

スタッフもどこから集めてきたのかわからないけど、
照明は始まってすぐに壊れるし、
マイクはハウリングしているし、
今回は奮発したのか、派手にドライアイスや炎は使う、更に爆竹まで使っていた。
これがまた予想以上にデカイ音で、そりゃあもう~ビックリ!
大友さん本人もかなり驚いていて、さすがに前の方の観客に
「大丈夫だった? ごめんね。」
なんて声を掛けるほど。
イエホックなんか怪しい・・・!

久しぶりに歌う曲が数曲あった。

♪冷たいことばには 同じ傷が痛むぜ
いつまでも半分づつ わけあった心がある

風のように生まれてきた 俺たちには別れはない
Sha la la la・・・Sha la la la・・・Long-Goodbye Friends♪

(Long-Goodbye)

えっ? これってメンバーにさよなら言っているの??

♪ こだわり続けて転がるのさ 本当に自分を探すため
ごまかし まやかし かげぐち うそつき
ほっとけ 一切関係ない
Rock Me Rock Me Rock ME Baby
現在を見つめろ
Rock Me Rock Me Rock ME Baby
魂 焦がして
Rock Me Rock Me Rock ME Baby
嵐を起こして
Rock Me Rock Me Rock ME Baby
明日を変えたい♪

(Rock Me)

♪他人の目ばかり気にして
生きてくことなんて死んだも同じさ
たとえハミダシ者と呼ばれても 自分はだまさない

ハートを呼びおこせ 錆びつくその前に
他人よりも熱くなれるなら
アウトサイダー 現在だけを信じて♪

(OUTSIDER)

あきらかに観に来ている3人へ向けてのメッセージと受け取れる選曲。

大友さんは途中のMCでは
「こんな時にこんなにたくさん集まってくれて嬉しいぜ~
みんないなかったらどうしようかと思った。」
と言ったりしていたが、勘違いされては困る。
今日はあなたの生の声を、言葉を聞く為にわざわざ来たんだよっ!
更に大友さんは
「改めて思ったけど、ドッグの曲は本当にいい曲が多い。
ごちゃごちゃ言うより、ドッグの曲が歌詞がすべてだ!」
みたいな発言。
そのホントにいい曲を作ってきたのは、あなただけではありません。
6人のメンバーみんなで作ってきたんじゃないのか?!

極めつけはやっぱりこの曲・・・

♪裏切りもあったけど 孤独に唄うよ
シャウトして クライマックスはすぐそこさ
starting all over now
あきらめるな ついて来いよ
俺たちの長い旅 はじまったばかりさ♪

(ラスト・ヒーロー)

本来ならば♪ラストヒーローの間奏で 聞けるはずの
毅とやっさんのツインギターソロが大好きだ!!

ギターソロを弾いているのは葛城さんだけ。
ツインギターじゃない・・・。
相方曰く「まるで高橋君とやっさんの初期メンバーの時のようだ・・・!」
私はまたまた涙が溢れる。
だって違うんだもん!
隣で相方が半分ヤケッパチで大声を出している。
だけど彼もいつもの気合はない。

こんなに楽しくない不完全燃焼のドッグのライブは初めてだった。
ライヴ後の万歳三唱も、3本締めもなし。
全然楽しくなかった。
拳を上げることもほとんどなく、声も出さなかった。
一度も笑顔になれなかった。
辛かった。 苦しかった。

せっかくお金と時間を掛けて、はぐにも寂しい思いをさせて行ったけど
大友康平は何も語らなかった。
「ついて来るヤツはついて来い!」
その一言だけで、何も語らない大将について行くことは出来ない。
大友康平は昔から、一度決めたら、良くも悪くもそれを頑固に貫く人だ。

ライブ後、いつもはおいしいビールもなんだかヤケ酒になってしまった。
今回のライブを観て私が感じたこと。
私たちはも6人でのドッグの復活を願っているけど、
大友さんはもう6人じゃなくてもいいんだ・・・と。
そんなんで「HOUND DOG」を名乗るのは辞めてくれ!
ドッグは大友さんひとりのものではないはず。
メンバー6人の、ファンのみんなのものだ。
これ以上、みんなのハウンドドッグを汚すのは辞めてくれ!
会場に来ていた3人はどれほど哀しい思いをしたか・・・と案ずるとますます胸が痛む。

もう武道館にも行きたくなくなってきた。
25年間ドッグと共に歩いてきた相方からは
「武道館までは見届けよう。」
と説得されているので、たぶん行くことになると思うが・・・。
元メンバーの鮫ちゃん、単ちゃんが
「HOUND DOG」の商標権で裁判を起こしているが、
判決が武道館公演の前日、9月1日に出るそうだ。
こうなったらそっちに勝ってもらいたくなってきた。
マザーに利権が行くのは気に入らないけど・・。
いよいよ私もドッグを卒業する日が来たのかな・・・?
なんて悲しいけど考えてしまう大阪ライヴだった。

あまりに長い付き合いだったので、まるで長すぎた春・・・の後に
大好きだった人に失恋してしまったような気分。
しばらくはこの傷が痛みそうだ。。。

夢なら醒めてくれ・・・!



♪野音で演奏した曲リスト♪



でっかい太陽Jump! Jump! Jump!
Destiny
Go Goサタデーナイト
Funny face
No No My Dearin'
Kissで極楽
おちょくられた夜
Midnight Boogie
Long Goodbye Friends
Outsider
Believe
Rock Me
AMBITIOUS
Bridge
Knock me tonight
ラストヒーロー
太陽に向かって

(アンコール)
だから大好きRock’n roll
ff
STILL!
Jのバラード


記憶をたどって書き出してみたのですが、曲順はたぶん違います。
抜けている曲もあるかも・・・。

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管理人のポンちゃんです。
我が家のハッスル犬、バセンジーのはぐ♂4歳と
ロッケンロール大好き夫婦のドタバタ生活のエピソードを紹介します。

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